FITTERの歴史

1997年

ストラスブール

IT(Injection Technique :第1回注射手技イベント)

参加者42名(世界各地のインスリン注射に関する専門家)

  • 注射手技に関するリコメンデーションを初めて公表
  • 注射針はすべて長すぎるという解剖学的エビデンスを初めて提示
  • リコメンデーションが世界全体の基準になる
  • 筋肉内注射防止のために、皮膚のつまみ上げ(ピンチアップ)を強く奨励
  • 注射手技に関するアンケート調査を初めて実施
  • 世界全体に数千部の注射手技ガイドが普及

2000年

バルセロナ

SITE(Second Injection Technique Event:第2回注射手技イベント)

参加者80名(糖尿病専門医および糖尿病の専門看護師)

  • インスリンシリンジU-100への変更に関するリコメンデーション
  • 5 mmの注射針に関する大規模試験の結果およびリコメンデーション
  • リポハイパートロフィーが大きな問題となっていることを示す注射手技に関する調査の結果を公表
  • 新しいリコメンデーションを公表し、注射針は短いほうが良いことを提示
  • 西欧諸国すべてでリコメンデーションを公表
  • 新しいリコメンデーション全体を通して針の再使用防止を繰り返し提唱
  • 世界各地で地域連携勉強会やイベントを開催

2009年

アテネ

TITAN(Third Injection Technique Workshop:第3回注射手技ワークショップ)

参加者95名(25カ国)

  • 皮膚および皮下の肥厚に関する初めてのデータ
  • 注射手技に関する2回目の調査結果で新リコメンデーションにより満たされるニーズが明確にされた
  • リコメンデーションが世界全体の基準になる
  • 世界各国でFIT(注射手技に関するフォーラム)グループが設立される
  • 4 mmの注射針が標準の治療になる
  • 新しいリコメンデーション全体を通して針の再使用防止を繰り返し提唱
  • 世界各地で地域連携勉強会やイベントを開催

2011年

ブリュッセル

WISE(Workshop on Injection Safety in Endocrinology:内分泌学における注射安全性ワークショップ)

参加者57名(14カ国)

  • 欧州の看護師における針刺し損傷の大規模調査に関するデータを公表
  • 糖尿病治療のさまざまな状況下で、鋭利器材損傷および血液曝露のリスクがあるという結果が示された
  • リコメンデーションが世界全体の基準になる
  • 安全使用手順の作成、安全機構付き医療機器の使用、注射針のリキャップの禁止などの対策を紹介
  • 糖尿病における安全な注射に関する新しいリコメンデーションのドラフトを作成、承認し、公表
  • 糖尿病ケアに関する新しいEU指令の適用

2015年

ローマ

FITTER(Forum for Injection Technique and Therapy Expert Recommendations:第4回注射手技ワークショップ)

参加者150名(54カ国)

  • 先例のない世界規模の注射手技に関する調査データ
  • 注射針の最適な形状に関する豊富なデータ
  • 注射針の性能に関する過去最大級の大規模臨床データ
  • リポハイパートロフィーに関する豊富な新データ
  • 針刺し損傷に関する独自の安全性データ
  • 注入に関する未知データ(例:サイレントオクルージョン)
  • 独自の出席プラン(会場参加者およびWeb会議参加者)

FITTERの概要

  • 科学諮問委員会(Scientific Advisory Board:SAB)は、各分野における世界有数の専門家 13名で構成
  • トップクラスの 150名の糖尿病専門家が54を超える国/地域から参加
  • 20名の専門家が登壇
  • フォロワーは 15,000名(世界全体におけるFITTERのウェブサイトの登録者数)
  • 1日でのライブシンポジウム参加者は 4,000
  • 20時間超の動画コンテンツ(セッションおよびインタビューを録画した動画)
  • 90ページからなる新しいリコメンデーションでは、注射手技、注入、安全性などに言及

学術会議の概要

インスリンデリバリーに関する調査では、42カ国423施設からの13,264名の患者さんを対象とました。

発表の内容

  • 6年前に開催された会議以降に実施された主な試験のすべて
  • 42カ国の13,264名を対象として実施された過去最大級の大規模調査の結果(BDが計画)
  • インスリンデリバリーにおける主要なテーマすべてを取り上げ、質疑応答セッションと複数の分科会で徹底討論
    1. 1

      注射

    2. 2

      注入

    3. 3

      よくみられる治療の合併症(例:リポハイパートロフィー)

    4. 4

      安全性(針刺し損傷[NSI]および安全機構付き器材)

    5. 5

      使用済み鋭利器材の廃棄

    6. 6

      画像診断テクノロジーの利用(例:超音波法および赤外線)

    7. 7

      ポンプや人工膵臓のディスポーザブル製品の改良

  • 公表される新しいリコメンデーションとゴールデンルールについての調整事項(英文) Mayo Clinic Proceedings

参加者からの声