

新潟薬科大学 薬学部 臨床薬研究室教授 朝倉俊成
薬物療法の中においてインスリンの注射手技というものは非常に重要です。しかし、それは臨床的にはあまりピックアップされていなかった歴史があります。
何のインスリンが良いのか何単位使うのかという事にフォーカスされてきたと思いますが薬物療法を評価するに上においては、やはり注射手技が非常に重要だという事がわかってきました。
したがって、その注射手技というものが結果的にはインスリンのコントロール、血糖コントロールに非常に影響する事を理解しながら注射手技のリコメンデーションというものを定着させて、それを広めていくその働きが重要だと思います。
したがって、物質として製剤としてのインスリンとそれを使う患者さん側の行動とをどう結びつけるかが注射手技のリコメンデーションだと思います。
2015年 FITTER会議 インタビューより